事業再生事例

CASE01 幼稚園再生事案

金融機関への返済が出来ず、事業の継続が困難な状態にあった幼稚園の他金融機関への借換えによる再生事案

A社は幼稚園を経営しているが、数年前から生徒数減少による売上の低迷が続いていた。資金繰りは悪化し、幼稚園経営にかかる最低限の支払いは出来ているものの、金融機関への返済が出来ず、借入の条件変更は期限流れの状況にあった。さらには、金融機関からは、債権売却の申し入れがあり、借入の返済目処も立たず、事業の継続は完全に閉ざされた状態に陥った。

幼稚園の抱えていた問題点

  • 日々の業務に追われ、成り行き経営、将来に対する目標が立てられない状態であった。
  • 園長一人に全ての業務が集中し、オ-バ-ワ-ク状態で、経営不在になっていた。
  • 生徒募集の前向きな営業活動が後回しになり、売上げが低下し続けている状況でも対策が講じられずにいた。
  • 金融機関に対する対策・交渉が全く行われていなかった。
  • 園長の高齢化が極端に進み、後継者が不在であった。

当組合のコンサルにより行った対策

抜本的な体制見直しによる事業計画の策定及び新規金融機関から全面借換えによる正常化

  • 後継者問題を含めた早い段階での体制構築と再生スキームの策定及び再生スキームに沿った具体的対応
  • 過剰な債務や資金繰りの窮境度合いなどの事業状況を正確に把握し、金融機関との協調をとりながら話し合いによる再生手続きを模索した。商事債権者に対しても、事業毀損を防ぐための対応を行いながら慎重に実施した。
  • 新規金融機関の開拓により、法的手続きを取ることなく事業毀損を最小限に抑え、商事債権者による支援も得ることで、より早い段階から事業の再生に各関係者を関与させた。また、今後の方向性を当組合がサポートすること約束し、より高いシナジー効果を引き出せた。
  • 許認可対応について
    幼稚園は事業運営上、許可が必須であり、再生手続きにおいて許可の取り消しという自体を避けるべく、行政機関との関係を密に行い、再生を遂げた。

その他、再生事例

喫茶店・賃貸ビル経営の例

事例

商:
3千万円
着手前:
営業利益2年赤字、売上減の状態打開できず
借入金過大多

改善結果

喫茶店廃業による賃貸化、空室改善指導による収支改善(最終は、ビル売却による無借金化に成功)

土木建設業及び不動産賃貸業

事例

商:
1億3千万円
着手前:
営業利益赤字、将来資金ショ-トが想定される
状況、銀行返済も遅れぎみ

改善結果

不動産賃貸業の売却による債務圧縮を実現と同時に
採算重視の受注体制へシフト・コスト管理の
徹底指導

酒小売及びコンビニ店経営

事例

商:
5億円
着手前:
売上減少傾向・キャッシュフローマイナス、
財テク失敗による借入金大

改善結果

実質的な会社分割(グットカンパニーとしてコンビニ事業、バッドカンパニーとして酒小売業)実施による債務圧縮の指導、 キャッシュフローを改善

家族経営のすし屋

事例

商:
1億4千万円
着手前:
相続引受による債務過大、家族経営のすし屋は
数年間赤字、商売存続の可能性も問われている、相続物件の有効活用を行うことが必須

改善結果

相続財産の高値売却により、無借金化