組合概要

理事長挨拶文

理事長 南譲治

私たち中央産業事業再生支援協同組合は、法人個人のお客様、また業種を問わず、お客様と一緒に汗を流しながら問題解決し、最善な目標にたどり着く(事業・会社・個人の再生をはたし)お手伝いをさせて頂いております。
担当するお客様だけでなく、そのご家族・従業員・関係者の皆様に喜んで頂くという理念の下、日々活動を行っています。この組合の設立にあたって、ある熱い思いがありますので、そのお話をしたいと思います。

組合設立後約10年の間に、多くの会社・個人の再生をお手伝いして来た私ですが、一番最初に手掛けたお客様からの再生が完了した時に頂きました心からの「ありがとう」の一言が今でも忘れられず、私の頑張るもとになっています。

そのお客様は、個人で幼稚園を経営されていた園長さんで、アイディアマンであり、非常に性格も良い方でした。しかし、いい人すぎることが裏目に出てしまい、金融機関からの要請には、自身の資金繰りが苦しいにもかかわらず、「保険に入ってくれやゴルフ会員権を買ってくれ等々」と頼まれると、了解してしまう感じの人でした。

ある時、取引金融機関から貸付債権の売却をしたい、売却先は、金融のプロで金融機関では出来ないお手伝いもできるかもとの話を信じ、債権売却に同意、条件変更中乍ら延滞等はないにもかかわらず、外資系サ-ビサ-へ売却されてしまいました。

園長は最後まで何とかなると思っていたようですが、条件変更を止められ、延滞状態され、幼稚園の廃業及び園舎売却による返済を迫われてしまい、危うく全てをなくす寸前の状態に迄なってしまいました。その時、私は、「自分の想い・考え方を伝えきれなかった、共通認識に温度差があったのにそれに気付けなかったからではないか、生きれるはずのお客さまが倒産真際まで追い込まれてしまう様な状態には絶対にしてはいけない」と思いました。

後日談ですが、その幼稚園は、地域の方々に支えられながら、現在も営業を続けています。あの時の園長の言葉「本当にありがとう」は、私にとっての原点です。